2017年12月5日火曜日

勝つということ

決着の際の頭の位置、より標高の上のものこそが勝利者

世界最強の生物、範馬勇次郎(漫画・グラップラー刃牙より)
のことばである。
一理ある。
それでいうなら、前回の日本代表対フランス代表の
テストマッチは、確かに日本代表の勝ちだったろう。
なぜならノーサイド後の両チームの様子はまさにそれだった。
フランス代表メンバーはみな「頭の標高が低かった」のだ。
しゃがみこんでいたり、うなだれていたりで。
それがすべてを物語っていたよね~。

引き分けに終わったのなら、なおさらである。ジャパンは
勝ったのだ。
ここ何回かのテストマッチ、日本代表の歴史が塗り替え
られる試合が続いたような気がする。
画面の前で声を上げてしまった。
ただ、これは今までの積み重ねがあったからであって、
ヘッドコーチがジョセフ氏になったからではない。もちろん。
故・平尾誠二氏がHCになったとき、いや、もっと前からの
つながりがあってこそなのだと思う。
平尾ジャパンの時のパシフィックリム選手権で、トンガ、サモア
にそれぞれ初勝利して優勝し(1999年)、その前年アルゼンチン
にも勝っている。劇的だった。
特に上記のサモア戦、勝利を決めるトライをしたのは、
現在のジャパンHCジェイミー・ジョセフその人だったなあ。
自分は引退した年で、やはり画面を見ながら声を上げていた。
勝つための準備、積み重ねがあったからこそ、今、フランス
の頭をして標高を下げさしめたのである。

勝つことに慣れてくれば、勝ち続けられる。
逆もしかり、負け慣れてしまうと、勝てない。

これは現役のころ、四芸前の試合で、あるOBさんが円陣で
言われた言葉で、今でも覚えているものの一つだ。
勝つには、それに慣れなければいけない。
負けから勝ちに移行するまでに、ある壁を越えないと、
勝つことの味がわからない。勝つことの意味、と言っても
よいかもしれない。
実際プレーするとこの言葉の意味は本当によくわかる。
だから、勝利の味を実感する力の付いたチームは強くなるの
であって、日本代表はそうなってきたのであろう。

勝つことの解釈におけるもう一つの言葉。

決着の後の頭の標高差にやや異なる見解を示すならば、
それに加えて殺すも自由、生かすも自由、生殺与奪の権を
先に手にした者、それが動かぬ勝利者。
by本部以蔵(漫画・刃牙道より)

殺したらあかんな。





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