2008年3月31日月曜日

そういうことならいいと思うぞ

偶然テレビで見かけたCMにて。

ポカリスエットの広告で、SMAPの面々がよろよろのおじいちゃん達と向かい合っている。
木村拓哉の手には、おお、ラグビーボール。

SMAPのキックオフで始まるが、ボールを受けたおじいちゃん、
なんと鋭いステップワークで若者をかわし、タックルを引きずりトライをとる。
若者が走れば、突き刺さるようなタックルでディフェンス!おじいちゃんいいじゃないか。
そして一旦終わって座り込む若人達に余裕の顔でにやりとひとこと「まだいけるかの〜?」。

楽しいCMであった。
5対5でやっていたが、7人制で前後半20分走っても、これ相当しんどいんである。
参加したことがあるが、目がくらみそうになるほど息が上がってしまった。
5人制で戦った彼ら、すごいと思うのだ。

思うのだが、ラグビーが映像化されているときは、スタッフの中に必ず経験者が含まれているはずである。それもラグビーがかなり好きな人間が。
漫画や映画で再現されたラグビーを見たことがあるが、おおよその場合、がっかりする。
経験者でないと分からない気息、といっていいいのか、要するに、なんか違うな〜、リアルじゃねーな〜。と思われてしまうのだ。

逆に、あ、そうそうその感じ。と納得させてくれる作品は、絶対に経験者の助言があったか、経験者が作ったかのどちらかなはずでなのである。そういった意味で今回挙げたこのCM、自分は製作スタッフの中に必ずラグビーラブな経験者がいるのだと確信している。
理由も列挙してみよう。

「おじいちゃんのステップで抜かれるSMAPの視点とスピード感が、実際のゲーム中のそれである」

「観客では分からない角度、つまりプレーヤーにしかわからない目線で描かれたシーンがあり、それが非常にリアル」

そして最後、これが重要で。
「キックオフがドロップキックだった」ように見えた。

この推理、さていかがだろう。
相当なラグビーファンか、経験者が絡んでいると思われてならないポカリスエットのテレビ広告、OB的にも年長者が若手を手玉に取る流れは痛快ではないかと思うし、さらに深読みをかますならば、土(黒っぽい赤土、火山灰土であったように思う。関東ローム層?)のフィールドで展開されるこの作品。

「30代前半の、関東出身で高校時代にラグビー部に所属していた」
人が関係しているように思われるのだが、どうであろう。
もし見かけられたら、ちょっと注意してご覧ありたい。

2008年3月25日火曜日

ハワイのあんちゃんは皆ぽこぽこだった

修学旅行の引率でハワイに行って来たのである。
観光地、リゾート地と言うのはどこも印象が似てくるものなのだなあと思った。

暑いのは当たり前だが、上半身裸のブラザーたちがぞろぞろあるっとるのには目をみはった。何がといって、皆マッチョなのである。
ほそっこい人の方が少ないぐらいであった。どこで何食やそんなに膨らむんだと問いたくなるほどパンプアップしたおのこどもがあふれていた。
黒人の人なんか、古館伊知郎のプロレス実況の言葉を借りるなら「筋肉の表面張力」と表現したくなるマッチョぶりなんである。バスの運転手になぜみんなあんないい体なんだと聞くと、
「トレーニングが好きなのよ」とのこと。ひまか?ひまなのかハワイの人々よ。
そこところではいろいろ分かってきたものがあるのだがここでは措く。

そしてやはり身長の平均が高いので、ガタイの時点から日本人とは違いのあることを実感した。こういう体形の人にはこうタックルにいって・・・。何てことを考えながら町を歩いていた。だが結局ラグビーには出会わなかった。


唯一バスから見たのは、夕日に照らされた美しいラグビー場があったことだった。
客席も壁も無く、草原の中にポールがひょっと立っていた。
子どもが犬を連れて戯れているのがいい感じであった。
練習してーなーと思ったもんである。


今月のラグビーマガジンの後ろ、クラブの紹介のところで、我が母校、鳥取県立倉吉東高等学校が特集されていておどろいた。練習環境には恵まれつつも、人数の面でやはり大変なのだそう。何校かでくっつかないと1チームできないのだとのこと。大変なのだなあどこでも。

もし高校時分から楕円球に親しんでいたらと考えることもあるが、そんなことをしていたらそもそも京芸には来なかっただろうし、今こうしてこのブログを書くことも無なかったのだ。自分は美術をやって大学からラグビーを始めたからこそよかったのだと今は思っている。

母校には来年の花園にも出場し、悲願の1勝を果たして欲しいものだと思う。

2008年3月12日水曜日

羽合温泉でいいじゃないか

今回はラグビーと全く関係がない。私事で恐縮である。

学校で教員をしているもので、修学旅行の引率なんていう業務がある。
明後日3月14日から3泊5日。
行き先はハワイ、いわゆるワイハである。もう死語になっているのか。

正直なところ乗り気でない。だって暑いの苦手なんだもん。
まあそれはそれ仕事なのだし仕方ないのだが、自分が行きたいハワイと今回行く場所が全くリンクしないのが気が乗らぬ一番の理由なのだ。
プロレスラーのリングネームのようなダイヤモンドヘッドだの、ショッピングセンターに並ぶ有名ブランド品だの、ちーとも、ちいーとも興味がわかない。それらも悪くはないのだろうけれど。

自分にあらぶる女神ペレの物語をしてくれ。
麗しの歌声と風にたなびくようなフラを舞ってくれ。
ハワイの魂(マナ)を見せてくれ!くれ!

いやようするにハワイ土着の文化と芸術を目の当たりにしたいのである。
観光と買い物なら東京とかでもいいじゃないか。いやさむしろ同じ南国なら沖縄の方がもっといいような気もするのだが。羽合(はわい)温泉なんてのもいい。自分の田舎の近所だし、椰子の木も枯れる日本海の潮風にもまれてみるのもいい経験になるのではなかろうか。
また、ハワイはアメリカの州である。かの国に対する個人的な感情は置いておいて、自分はアメリカンな食事が苦手なのだ。なんせ自分の胃腸は油に弱いので、濃い食事は美味しく食べられない。時たま食うにはよいのだが、連続すると必ず腹を壊す。心配だ。
しかしパンフレットには投げやりな感じの大盛り料理がどっかと写っている。気が滅入ること甚だしいのだ。

ついぶつぶつとネガティヴなことを書いてしまった。申し訳ない。

ただ願わくば、どこか砂浜の上で裸足の子ども達が、椰子の実をボールにタッチフットとかしていて欲しい。自分は迷わず靴を脱ぎ、彼らと共にラグビーに打ち興じるのだが。もうそれだけで満足もできるであろう。

そんなんないか、あって欲しいなあ、ないわなあ。