2012年6月30日土曜日

メモリアルな日


先日、セイジ杯ということで、OB VS 新生現役チームの試合が行われた。

気付いてみれば、今の現役生は、もう既にセイジさんのことを知らないもの
ばかりなのである。
試合前、このセイジ杯の意味を後輩たちに教えなければならなかったことが
少し寂しかった。
もうそんなに時間が・・・。

いちいち取り立てる必要もないし、こっ恥ずかしいセリフであろうかと思うが、
しかしやっぱり自分たちは、ことあるごとに伝えねばならない。
自分たちが楽しんできたキョウゲイラグビーのことをである。

伝え続けることで、かつてあったこと、かつてあった人、それらはたぶん
生彩を放ち続けるのだと思う。
多少尾ひれがついたとしても、むしろそれは話を面白くする味付けになる
くらいで、害などないはず。

自分の経験に思い当たることがある。

自分は三宅先生のことを全く存じ上げず入部し、その後写真や
文章、OBさんからの逸話を伺うことで、自分の中に身勝手にもに先生の
像を構築し、尊敬の念を抱くようになった。
セイジさん含め多くのOBさんたちが、学生の自分に三宅先生のことを
語ってくだすった、それはそのおかげである。

今度は自分が伝える立場になったのだ。

彼ら後輩の中に、セイジさんのイメージのかけらでも置くことができたら。
少なくとも、キョウゲイラグビー楽しいな。と思うようになってくれたら。
あらためてそう思った今回のセイジ杯だった。

お世話になったセイジさん始め先輩方への、少しは恩返しになるかなと。


2012年6月10日日曜日

楕円のえにし うまき酒



現在神奈川に住むOB、サワ君より、先日酒が届いた。
彼も色濃くキョウゲイ楕円イズムを持っている人で、話すと面白いのだが、
実は若手で唯一、レフェリーの資格を持っているという変り種である。
OB戦でも何度か笛を吹いたことがあるのではなかったか。
また、プレーヤとしても現地の強いクラブチームに所属し、ラグビーを
やり続けているとのこと。ええこった。

何回か書いてきたが、OBは、現役を引退したと同時に、ラグビーが
上手になる。
そう、現役時代が終わった途端、新しい実感がポンと始まってしまう
わけで。
この感覚を味わった方は結構おられると思うのだ。
特に「初心者」で入部した人ほど、そう感じられた方は多いのでは
なかろか。
自分もまさにこの類で、上手になったのをほっとくのは勿体ないなと、
ほしてだったらどのくらい上手くなれるかなと欲を出し、クラブチームに
籍を置くようになった。
恐らくサワ君もそういったところなのではなかろうと思うのだが、とにかく
怪我には気をつけてほしいものだ。



閑話休題。
画像のお酒を送ってくれたわけだが、サワ君、現在「僕らの酒」という
プロジェクトを推進中だ。
ぜひ、「僕らの酒」で検索をかましてほしい。

メンバーを募って自分たちで米を育て、それを酒に醸す。
そしてまた面白いことに、醸造を引き受ける蔵元というのが、以前も
紹介した後輩・クボタ君の仕切る「久保田酒造」なのである。
しかも、お互いにまったく「そうとは知らずに」つながったのだとのことで、
もうこれは「縁」以外の何物でもなかろう。
いや、「因縁」とか「業」とか言ったほうがいいかも知らん。

風が吹いたら桶屋が儲かる、ではないが、物理学には「超弦理論」
という仮説があり、すべての物は見えない糸でつながり合っており、
一点からの刺激がもう一方に伝わり拡がることで水面の波紋の
ように宇宙の運動が連鎖していくというもので、つまりは「偶然も
必然的あるいは運命的作用の上で成り立つ」ものなのだという
ことになっていくのだが。

時代は違えど、過去に京芸ラグビー部でボールに触れたという
刺激が、ダイナミックな波動となって未来に影響を及ぼし、現在の
上記の状況があらかじめ用意されたのではないかと思われるほど、
う~ん、縁だ。

そんな自分の妄想はいいとして、酒だ。
まずいはずがないのである。
久保田酒造の醸す酒はフルーチーで飲みやすい。女性でも気軽に
楽しめると思う。
正直なところ、日本酒の米くささが長い間苦手だった自分なのだが、
クボタ君のとこの製品のおかげでそのイメージが完全に払拭された。
今じゃ大好きである。
そんな蔵元で醸されるお酒を味わうのは幸福ってもんである。
なおかつ後輩が進める活動の中で大切に育てられた米で作られた
味だ、ココロにも美味い代物なわけだよ。

てなことでもう飲みきってしまいそうな勢い。
サワ君ありがとう。