2013年7月29日月曜日

おセンチOB

最近、後輩といくつかやり取りをする中でふと考えていた。
自分はいつからラグビーを好きになったんだろうか、などと。
経験者なわけでなし、団体競技のだの字も知らず強引に入部させられ、
かつ大学入学まで楕円球に触れたことさえなかったわけで。

もう1・2回生の頃はがむしゃらの一言。とにかく自分のせいでチームが
負けないように責任回避することしか考えていなかった。
人に当たることにサディスティックな喜びを覚えるようになってからは、
自分「だけ」いいプレーをしとけばいいと一時期思っていた。加えて
ルールの隙間をつくことも知り、勝とうが負けようが、試合中に一回は
いい当たりかタックルができていれば、それで自己満足にひたっていた。
「俺はいいプレーをしたもん。」と。
それは、楽しい、という感覚とは言えないように思うのだ。

そしてキャプテンになり、どうやっていくかを考えた時、自分の中に
引き出しがあまりに皆無なのを自覚し慌てたのが首脳陣の夏だったなあ。
それからはもう必死にラグビーを勉強するしかなかったし、のめり
込まざるを得なかったので、人生で一番勉強した。
ここでも、没頭はしたしその後の自分にとって確実に意義深いと言える
期間だったが、それは今振り返ってみるとであって、その当時は
ただただ必死で、楽しかったかというとようわからんのである。

やっと「こりゃあ楽しい!!」と思ったのが最後の四芸決勝の後半の
ことだった。
よく憶えている。
自分の思う形で他の皆が走ってくれているのを見たからだ。
ま、錯覚かもしらん。
しかし、とにかく「そうそう、そこ!」と指摘したいコースで皆が
ふわーっと動いてくれていたので、実は自分は後半、あまり走っていない。
No.8だったが、結構サボっていた。サボりつつ
「うわこら楽しい!!」
と悦に入っていたのである。

試合終了の笛が鳴って、強烈に思ったもんである。
「このメンバーでもっと試合がしたい。あと1年あれば、もっとこのチームは
強くなる。」
何か、ジーザスからの啓示を受けたパウロのように
「おお、楕円の神よ!僕、引退したくないっす。」
てな塩梅。
実際、試合後の円陣で首脳陣の最後の挨拶の時、皆に向かって手を合わせ
「ごめん、頼むからもう1年キャプテンさして♡」
と言いたくて言いたくてたまらんかった。
だが、そんなおもむきのない事はできないのでそれを飲み込み、混乱したまま
「マネージャーが15人以上いるから、女子チームを作って頑張ってください。」
と、最後のコメントでさらにおもむきのない事を言ってしまった。
いや、その時はマネージャーも多かったし、練習に参加したりしてたから、
本当にそう思えたのだ。多分女子ラグビーも盛んになると思っておったから。
でも、それは真実になっているので、いまちょっと惜しい気がしていたりする。
「キョーゲイ女子ラグビー部」なんつって。
絶対話題にもなると思うんだがね。

閑話休題。
とにかく、自分に限ってはラグビー部在籍中はほとんど全期間「楽しい」
と言えなかったのである。
だからラグビーに対するモチベーションの話になった時、自分の口からは
「しんどいけどがんばれ」
という上っ面なセリフしか出てこないのが申し訳ないのだ。また、
どんな言葉でも実感に勝ることはできないと思うので、ラグビーの良さを
語る上でなおさら言葉が出ない始末。挙句、説教口調になる悪癖が出て
しまいもし。
畢竟、自分は単細胞な人間なのだなと、自覚するばかりで情けない。
しかし、悩む後輩には結局こう言うしかないのだ。

「しんどいけどがんばれ。がむしゃらにがんばれ」

美辞麗句がどうも浮かばん。



2013年7月23日火曜日

告知

ひっさびさの投稿だと思ったら、大変私事で恐縮ながら。

告知を。

濱本裕介 作品展10th
2013年7月29日(月)~8月3日(土)
午前11時~午後7時(最終日午後4時まで)

中和ギャラリー 
ホームページ 
http://www.chu-wa.com/

フェイスブック   

https://www.facebook.com/ChuwaGallery

濱本は8月2日金曜、最終日3日土曜日の両日ギャラリーにおります。

早いもので、東京での個展10回目となりました。新作・過去作品をふくめ、

今回は初めて立体作品も数点出品いたします。
お近くの方はぜひお立ち寄りください。お遠くの方もぜひお立ち寄りください。
ご不明な点はお電話いただければ、ご案内させていただきます。

「とにかく10年出し続けてみなさい」と大学卒業後、なにも定まらない自分に

アドバイスいただいてからはや。何が変わったかと言って、何かを作ることが、
時間を忘れよだれが出るほど好きになった。ということでございます。
モチベーション、上がりっぱなしです。
宜しくお願い致します。