2008年9月28日日曜日

楕円の病


とうわけで、テツオ君にお声掛けいただいて練習に行ってきた。
神戸製鋼灘浜グラウンドである。
人工と本芝のピッチが二面あり、人工芝のほうで練習をした。個人的にもうそれだけでうれしくなってしまう。
やあ、やはり一人とてとて走るのと、ラグビーでの走りは違うものである。楽しかった。
タッチフットとわかれ、最後にコンビという内容であったが、長い間タッチフットをしていた。
練習の中では自分はタッチフットが一番好きだ。準備運動としてのそれでなく、明確な戦術的意識のあるものがである。疲れるが、我を忘れて走り続けることができるのだ。
やはり感覚を磨く意味でも重要なメニューであろうと思っている。走力も付くし。
ともあれしっかり息を上げることもでき、有意義な時間を過ごすことができた。テツオ君ありがとう。

練習を終えて更衣室に戻る途中、はだしで芝の上を歩いた。心地よかった。
また走りたいなあと思った。どうにも楕円の病は治らない。

2008年9月25日木曜日

身・技・体とはいうけれど

ここ二年近く、京芸以外のクラブチームラグビーに顔を出していない。
理由は、なんとなく遠ざかってしまったからである。
ある出来事を境に行っていたチームに不信感が生じ、心がなえてしまったのが大きな原因だった。

こういったことは恋愛に似ているかもなと思う。とか何とか言ってそんな場数を踏んだわけでもないのだが。
それまで一生懸命やれていたころは、思いっきりプレーに集中することができていた。試合でも、低いタックルをかますこともできていたのだが。
一度迷いや不信が生じると、とたんに体が言うことをきかなくなるのである。
頭ではがんばらねばと思うのに、どこか冷めてしまう。タックルに高くしかいけなくなる。てきめんに動きが変わってしまうことが自分でも驚かれた。
ついに「このままやっていると怪我をするな」という予感まで持つに到ってしまった。
心・技・体の「心」が欠けただけで、こうもへたれになってしまったのである。
そして足が向かなくなるのだ。

これ、恋愛がある日さめていく過程に酷似してはいまいか。

それまで全肯定であった相手、結構無理しても毎日会いたいぜみたいに思っていた相手に、ひょんなことから灰色の感情が生じる。一緒にいてもいまいちしっくりこない。ぎくしゃくする。あまり会いたくなくなっていく。あかんなあと思いつつ自分の態度が冷たくなっていく。そしてある日思うのだ。
「俺たち終わりだな」と。
上の話と、対象が違うだけで質としてはまったく同じだとは言えまいか。妄想?まあ一つ長い目で。

というわけでそのチームとは破局の結末を見ていたのだ。
京芸ラグビーと二股なんかかけていたからか?なんつって思ってみたりもしていた。
京芸ラグビーよ、自分にはお前だけだ。

ともあれそんなわけで、約二年ほど公式戦クラブ的にみるとラグビーやもめ状態の自分であったのである。一人走って筋トレする日々。

そうすっとこのほど、若手OBのテツオ君からお誘いの電話をもらい、あるクラブの練習に行ってみることになった。ありがたいことである。
実はそのチームのことは偶然知っていて、そこのホームページのメンバープロフィールにテツオ君の写真が出ているのも知っていた。見つけたときはびっくりしたのだが、そうかそうかと見ていた。

少しおっかなびっくりなのであるが、なんせ一人でやっているよりは100倍楽しいわけで、お邪魔させていただこうと思っている。芝グラウンドだというし、久々に楽しみたい。

2008年9月20日土曜日

回復

パソコンの調子が悪く、日記がかけない状態になっていた。回復しました。

トップリーグを見ている。
新しい選手も入り、楽しく見ている。個人的には、元豪州代表SHグレーガン、元NZ代表ルーベン・ソーンの動きが楽しみだ。
ほかにも世界最高のSOといわれた元豪州代表ラーカムもいるのだが、こちらはチーム(リコー)がトップリーグから外れてしまったのでTV放送がない。残念である。
最近本当に世界のすごい選手が日本に来てくれてうれしい。ミーハーである自分としてはとても満足なのだ。
だって自分が大学生のころは今の状態が想像できないほど保守的な日本ラグビーだったので、正直驚いているところもあるのだ。

見ていると、三洋電機の試合が面白い。野武士という別名に恥じず、めちゃめちゃアグレッシヴなのだが、相手チームもそのエネルギーに引かれてか、がんがん動きがよくなるように見える。
結果いい試合を展開してくれるように思われ、さすがチャンピョンチームだなあと感心しているのだ。そしてやはりSOトニー・ブラウンのゲームメイクが目からうろこの落ちる思いなのだけれど、今現在これほどチームになじんでいる外国選手もいないのではないかと思ったりする。

これは持論だが、強いチームというのは個性が強く、みなキャラクターが立っている。漫画を見ているような感じもする。「アストロ球団」のような。
いろんな意味で楽しいチームが、やはり強いチームになっているような気がするのだが、どないなものだろう。
各チームがトップになるとき、そのときそのときでやはり上のことが当てはまるように思う。今年はさて、どこが面白いチームになっていくのか。

2008年9月9日火曜日

トップリーグの夜はふけて

先週の土曜日、長居競技場にトップリーグの開幕戦を観に行った。
安井さんからのお誘いをいただき、タダ券をもらってしまったのだ。
何でもコベルコの名で大学に手紙が届いており、クラブでの団体観戦権を得る事ができたのだとのこと。
いつもながら感謝感激アメアラレです。
よってその日は、自分達は神戸製鋼コベルコスティーラーズサイドとして観戦することとなったのである。

自分は少し遅れていった。神戸の相手はNECグリーンロケッツ、両チームとも新しい選手の顔ぶれが増え、新鮮な感じであった。
ラグビー観戦に行くと面白いのは、やる方はもちろん観る方も経験者が多いので、全体としてやけにかさ高く、マッチョなシルエットとなり、独特な空気になることだ。観衆の子どもも大人もよー焼けているので、小麦色の応援席になっているのがまたほほえましい。

試合はというと、なかなか拮抗した感じであった。開幕戦ということで、両チーム今ひとつコンビネーションが合わない印象が強かった。
その中でコウベのディフェンスの硬さはさすがだなあと思ったし(いつまでNECが攻めても人数が減らない)、NECの選手の個々の力にはうなってしまったのである。特にNECのFB、ヤコー・ファンデルウェストハイゼンの走りはさすが南アフリカ代表と感心した。
結果的にはコウベのインターセプト的なトライを重ねての勝利だったわけだが、ややしょっぱい内容であったのは否めなかった。

試合後に競技場の近くでイイ感じのお好み焼き屋にはいった。現役3人、自分、そして安井さん。こういう席になるとつい自分の学生時代の話になってしまって恐縮であったが、和やかにビールとお好み、そば飯を食った。店のおっちゃんがいきなり出て行って隣のほか弁から白米(そばめし用)を買ってきたり、面白い店であった。
こういうイベントはもっとあって欲しいなと思うし、高いレベルの試合を見られること自体、有意義なのである。
今年は自分も公式戦には出ておらず、試合を目の当たりにして、あ〜ラグビーしてえと思うことしきりだった。現役の試合に助っ人でよいから呼んで欲しいのである。という事を一緒にいた後輩に訴えた。困ったものだが、本気なのだ。
楕円の心に火のついた夜であった。