2009年6月18日木曜日

杵柄のチカラ

今回の谷口青児杯、自分はNO8で出た。
試合後半、SHはフジイ君であったわけだが、これもOBチームの楽しさ、というものを感じた。
現役陣地ゴール前でのOBスクラムで、組む前にフジイ君が自分にぼそっと言った。
「 よこ、開くから。」
自分は「OK。」とだけ答えた。
さあ、この一言づつの会話の中に含まれていた意味合いとはこうだ。
「ボールを持って横に流れて相手バックローのディフェンスを釣るから、付いてきてほしい。」
「じゃあ、ボールが内に返されるっちゅうことだな、走りこむことにしよう、OK。」

要するにサイドアタックの打ち合わせだっただけだが、ほんまに一言ですんだ。
後で思い返してみると、不思議である。意思の疎通というものには、必ずしも言葉というのは
必要ないのだ。
そしてふたを開いてみれば、イメージしたとおりにことが運んだ。走りこんできた自分に、
フジイ君はここしかないというタイミングと位置でパスを返してくれたのである。会心のアタック
になった。思わず、走りながら「さっすが!」と叫んでしまった。
彼はセンスのいいSHだと思っていたが、確か一年以上ぶりのプレーではなかったかと思うのだが、
精度に関して、衰えてなかったことには感心したもんである。

昔取った杵柄、という言葉があるが、現役時代、まさに自分はNO8であり、フジイ君はSHだった。
そこであわせていた感覚というものが、未だに衰えず残っているのである。こういう実感は
貴重だし、甚だ興味深い。無意識のうちに昔の呼吸、パスの位置、走りこむコースのイメージが
戻っていたのである。人間のそういった能力というものはいったい何なのだろうと思わずには
おられない。

そういった思いを抱きつつ試合を楽しむことができた。

2009年6月12日金曜日

思うことなどwithおやじの想念

先日仕事帰りに駅に降り立ち、駅舎から出てくると、バスターミナルのすぐそばの
ベンチで、高校生男女が思いっきり抱き合って愛を語らっていた。
すぐ横を普通に人々が行きかう、帰宅ラッシュたけなわの時間にである。
何で高校生かというと、制服のまんまやったからだ。
帰って来て唐突にその風景だったもんで、しばし頭がくらくらした。

アツい、アツいなお前ら。二人の世界には公も私もあったもんじゃなく、たとえ
制服のままでも、ラテンなラヴをフィーバーできとるわけやな!
若いな、と思った。
そして思った。
「おまえらどうせすぐ別れるんだから、今のうちにがんばっとけよ。」
と。

やっかみではなく、ふと湧いてきた思いだった。う~ん、枯れとるな俺。
むしろ心の中で拍手を送り、彼らを福音とともに祝福してやればよいものを。
自分の心の狭さ、そして、ねたみ・つらみ・うらみ・そねみを思い知ったことだった。

閑話休題。
試合後、ワカさんと話していた。
「クラブチームの試合より、現役との試合の方が痛いし、しんどい。」
ことについて。
ワカさんいわく、「現役にディフェンスに行くと、骨が刺さって痛いねん。」
自分いわく、「遠慮がないから、思いっきりカドで当たってくるっすよね。」
ワカさん「自分も痛いっちゅうことを気にせえへんからな。」
自分「OB戦の方が怪我率高いっすね。」

クラブチームの試合、つまり経験者同士で戦うと、お互い当たりの姿勢や
感覚に共通認識が出来ており、皆うまいのであまり痛くないし、怪我もさほど多くない。
そして試合の流れなど、ある程度セオリーが出来ており、皆これも上手いので
思ったより走る量も少なくてすむのだ。

これが対現役のOB戦になると、突拍子も無い動きをしてくれるので、
こちらの意表を突き、したがってそれに対応する頭と身体を使わねばならず、
かなり疲れるのである。
話していて、あ、やっぱりそうなんですかと合点がいった。そう感じているのは
自分だけかなーと思っていたからである。
そして、局面で予想の付かない動きをしてくれる分、現役相手の試合の方が
面白かったりするのである。
それって現役チームの強みと呼んでもよいのではなかろうか。へんに慣れきってないので、
そういったところが、京芸らしさ、なのではなかろうかとも思った。

また、しんどい、こんな危ないことやるもんちゃうで、なんていつもぼやきながらも、
試合ではしっかりパフォーマンスを欠かさないワカさんを見るに、京芸OBらしさというのも、
こういう所だなあなんて自分は思ってもいるのである。

読み返してみると、今回の内容は前回のそれとえらい矛盾しているように思われる。
ま、いい。

2009年6月9日火曜日

思うことなど

谷口青児杯を戦った。足を運んでくださったOB・OG皆さん、ならびに
ご挨拶いただいたセイジさんの奥様に、キックオフをつとめていただいたご子息、
まことにありがとうございました。
改めて、セイジさんのご冥福を お祈り申し上げます。

くわえてこの日の試合は、現役四回生引退試合もかねていた。おつかれさまでした
四回生諸君。これからもよろしくお願いします。
試合の細かい内容はOB通信に載るであろうから、ここでは個人的に感じたことを
何回かに分けて書いてみようと思う。思うところ多き試合だった。

さて。
自分は、タックルがこわい。 いつも怪我するんではと不安に襲われる。鎖骨なんか
いってもたら痛いだろうなあなんておびえている。
でも、いかなしゃあない。
理科で習った記憶であるが、物体の運動エネルギーは、その物体の重さに比例し
運動速度の「二乗」に比例する。二乗である。時速5㎞(概ね歩く速さ)が、1.5倍の
時速7.5㎞(速歩)になっただけで、運動エネルギーが2.25倍になるのだ。つまり衝撃が
倍以上になってしまうのである。
こちらに向かってくる物体が体格の似た人間であったなら、タックラーであるこちらは
それと相殺できる スピードで当たっていかないと止められない。つまり、走ってくる
相手のスピードが速ければ速いほど、こちらも速度を上げてぶつからないといけない
ということなのだ。その間、衝撃は二乗倍づつ増えていくわけで、意味するところはと言うと
「痛い」。
極端な例を言う。
走る車を真正面から止められる人がいたとする。ある日乗用車を止めた。次に走ってきたのは、
レーシングカーである。そしてこの人はこれを止めるため、「さっきよりも速く走り勢いをつけて」
レーシングカーに体を当てにいき、止めねばならないのだ。
こわいに決まっている。

しかしタックラーは知っている。たいていの場合、怪我をするのは受けに回った時であり、すなわち
重心が高くなった状態で相手に当たられる時なのだ。
だからどっちか選べと言われれば、衝撃は大きくとも怪我をしない、相手に当たりに行くタックルを
するほうがいいのだ。感覚的にも、実はその方が痛くない。

だから自分は結構怖がりながらタックルをしている。そして、恐怖心を消すために、毎回試合の
前半の早い時期に、ナイスタックルを一回決めておきたいのだ。そうするとこわくなくなるから。
なぜか今回の試合で思い出したのである。

2009年6月5日金曜日

OBのみなさまへ。K.O.は14時。

OBのホームページやブログでキックオフが13時となっていましたが、
6月7日の日曜日は14時キックオフです。

ころころ変わってすいません、14時キックオフです。

何卒どうぞ宜しくおねがいいたします。

2009年6月3日水曜日

参加を願おう6月7日

先日書いたとおり京芸グラウンドにて、6月7日、13時キックオフでOB戦が行われる。
セイジさん追悼のため、そして現四回生の引退試合として。
この二つの意味を持つものとして、普段よりも強く、OBの皆さんの
参加をお願いしたいと思います。
先日の精華戦を見るに、現役は気合の入ったプレーをしてくれていた。
きっと良い試合が出来るものと思っている。
上記二つの意味を十分満たしてくれる試合になるだろう。

13時集合ということで、ぜひ奮ってご参加いただけるよう、重ねて
お願いいたします。

ご連絡)キックオフが14時に変更になりました。ご注意ください。