2010年10月28日木曜日

思ひ出 オブ 泰造杯

前回書いたとおり、日頃口ではKRFCラブを吹聴しときながら、泰造杯よりもわれの個展を
選んどるOB、私がハマモトである。

参加できない腹いせに、参加した気になって泰造杯の思い出などつづってみようと。
毎年書いとるかも知らんが、毎回忘れてしもとるので、こちらとしてはいつも新鮮に思われ
よい按配だ。

自分は楕円球初心者だったので、入部してしばらく、いやさかなり長い間わけもわからんまま
走っていた。ルールなんぞうろ憶えもいいとこで、オフサイドもよくわかってなかった。
 スペースへのパス?ツメ?ドリフト?オーバー・ザ・トップ?スタロ-ンか?何でしたっけそれ。
ただボールを持ってまっすぐ走ることしか頭になかった。前さえ見ていなかったかもしれない。
ボールを思いっきり抱えて地面を見ながら走り、ヤンに引っかかってコケる、といった。

一度、だれかが転んでから「逆走」を始めたのを見たことがあるが、その気持ちはよー分かる。
モールやラックでもみくちゃになると、方向が分からなくなるのである。
また、自分の現在位置も把握できないので、自分はかつて、22メートルラインにトライした経験
を持つ。いばらんでもよいが。
ポイントの中で手を伸ばして「トラーイ!」とほたえたが、自分がボールを置いたのはゴールライン
のはるか22メートル手前であって、そこにいた自分以外全員が怪訝な顔をしていたのが忘れ
られない。
笛も鳴っとらんのに全員の動きが凍り付いていた。審判も。
自分は、なぜかその場で「うぎゃあっ」と叫んだ。

ようするに、いっぱいいっぱいでラグビーをやっとった。

一生懸命なのは分かるが、必死さに余裕がない。ので、逆効果必至なのである。


そういった状態の自分が、泰造杯でOBに人数調整で混ぜていただき思ったことには。
「すげーラク」ということだった。
皆さん分かっておられるので動きに無駄が少なく、よく分からないままでもその流れに従って
いると、自然に自分の運動量も抑えられ、疲れが少ない。
なおかつ立場的にも楽なので、試合中に周囲を見回すことが出る。これは新鮮だった。
なるほど、今こういう動きで攻めてるのね、だからピンチなのね、と言う情報がするするっと
頭に入ってくる。あ、じゃ、おれこうしよ。と判断を行う余裕ができたのだ。

いくら身体を鍛えたところで、がむしゃらにやるだけなら消耗が激しいだけで、かえって
チームに迷惑さえかけかねない。
どんなによく切れる刀も、使う者次第では意味なく振り回して自分の足を切るか、地面を
たたいて刃こぼれさせるだけだ。
その意味が理解できると、毎年の泰造杯が楽しみになっていった。
だから今回参加せぬと決めた自分の苦しみいかばかりか、お察しいただきたい。

そんなことを考えつつ、夜中外を走っていた。
しかし、いくら一人体を動かそうにも、ラグビーは30人でやるものなのだ。寂しきこと、
オホーツク海 の流氷の如し。
自分は、「うぎゃあっ」と叫びたくなった。

たれか、泰造杯の日の画像入りレポートしてくれんやろか。

2010年10月18日月曜日

告知と慟哭

個展をいたします。
自分の家の近所にあるギャラリーです、お近くの方も遠方の方も、ぜひおいでください。
立体、平面両方ともにおかせていただきます。











濵本 裕介 展
10月27日(水)~11月1日(月) 11:00~18:00(最終日16:00まで)

ぎゃらりい壺
大阪府茨木市元町5-8
tel/fax 072-622-1712

自分は、10月31日(日)のみ、在廊いたします。


なにせハマモトの立体作品を見ることができるのは世界でここだけ!
ギャラリー壺を置いて他にはありません!
キャッチコピーはこれで。

ならぶ陶オブジェは一年かかって20個にも満たないわけで、その分気合は込めてない。
のほほーんと脱力状態で作っている。いや、けっしておざなりにしているわけではない。
ふと頭に浮かんできたり、耳の穴あたりからだらだらと流れ出てくるものを粘土で形に
してきたものなので、申し訳ないほど気楽に楽しく作ってきているのである。
しかし、楽しいがゆえに時間を忘れ、入れ込んでしまうのが常であり、気合はこめてないが、
集中力はこもっているのだろう、と思う。何でこんなん作ってしまったのか、と後で思ったり
するものも含め。
もともと息抜きのつもりでやりだしたのが、ひょんなことで個展に出すようになったのである。

とにかく急ぎも焦りもせずほてほて作るので、大体一年にその程度の数。

ところで、期間を見ていただければお分かりのように、芸祭の時期と思いっきりかぶっとる。
したがって、今回、自分は泰造杯に出られない。いや、出ないように決めた。
この間自分は普通に仕事があり、土曜も休めない。会場にいられるのは31の日曜以外、
無いのである。苦渋の決断と言うことで、ひらにご容赦いただきたい。

泰造杯にはもっと人数を集めたいなとか、OBの互いのつながりをとか現役との関係
うんぬんしたり顔で言っとったくせに、はっ、自分の事となればこうである。
あまつさえ前回の記事で、われが口で自分なりのやり方で京芸ラグビー部と付き合って
みようとのたまっておきながら、これじゃ付き合いもできておらんではないか、餓鬼が。

絶対矛盾の自己同一、反省・慟哭・自責の血!!
懊悩している個展、芸祭直前の日々なわけで。
みなさんごめんなさい。

たかが大学の学園祭なんだが、自分にとっては大事なイベントであるし、ショックなんである。
おろろん。泣く。
でも観にきてください

2010年10月14日木曜日

独白の告白なのだ

先日、といってもかなり前になってしまったが、OB事務局で集まり、飯を食いつつ
意見交換会のようなことをした。
桂近くのファミリーレストランにて。自分はカツカレーと生中二杯をやっつけた。

今まで何度も書いてきたし、OBの集まりでは毎回新鮮さを持って、必ず感じること。
「我々はなんたらこのラグビー部をラブなのか。」
というものである。そう感じるのは自分だけかなこりゃ。

とにかく愛憎こもごも、いろんな思いもありつつ好きなのだなあと。

そんなことを感じながら、どれほどしゃべったであろうか。
若手と呼ぶにはそろそろ、ちっとばかりトウの立ってきた我々の世代だが、それぞれ
の思いを披露しあった。
OB会の今後のこと、心配事、お互いの近況など・・・。

思うにわれわれは、京芸ラグビーという共通のベクトルを持ってこれに参加している。
互いににそれぞれの価値基準、優先順位を抱きつつ。
そして、考える所は多く、違いも大きいはずだ。特にKRFCに対する思い入れの深きに
つれていやましであろう。
その中で生じる意見の食い違いなどはむしろ、自分は建設的であると思う。
みなが額を寄せ合い、あーじゃこーじゃ言っているその状態そのものが大事なのだ。
結論や解答はむしろ二の次でもよく、「話し合う」こと自体がとにかく思いを確かめ合う
結果を生むと信じる。
明快化され、統一された認識を持つのでなく、とにかく第三者同士受け入れ合うため
ということが本来、話し合いというものの目的であり、本質なのではないか。
あまつさえ京芸ラグビーという命題をお互いに持つ自分達の場合、、分かり合えない
はずがあろうことか。

個人的世代的な認識のズレも、それぞれの解釈も、話し合うということでいくらかでも
歩み寄ることができたなら、それだけで十分なはずだと考える。
感情的になるのはかまわない。しかし物理的な量や個人の自尊心、虚栄心なんかを
持ち出してきた瞬間、その場はもうおじゃんになってしまう。
話し合いは、一挙に戦争へと転がっていってしまうのだ。国家間のドンパチとは、その
大規模なものであろう。

そういった意味で、この夜の会合は非常に意義あるものだった。

同時にこのような集いが増えるなら、学年を超えてOBのつながりが強くなっていく
んだろうななんて考えていた。
自分達の下の世代も、こんな風に思ったりするのだろうかとふと頭によぎるものがあった。
それは、自分が中堅どころに差し掛かったきた証拠なのかもしれない。なんか若手と話が
したくなってきたのだった。

自分なりのやり方で付き合っていけばよいのだし、自分なりの意見を持っておくのもよいのだ。
そうすると、以前「自分はいつまで現役のコンパに顔を出してよいものか」なんつって悩んだり
していたが。
「いつまでも、いやさ、死ぬまで出ていていい」
のである。
これ、KRFCとの、自分なりの付き合い方ね。
ああ、免罪符を手にしてしまった。厚顔無恥、といってもよいのかもな。

ま、ややこしくない程度に、はい。