2008年8月27日水曜日

どがなもんだっちゅうだいや

今回の題は鳥取ことばである。
なんぼのもんやいうねん という意味だ。

だって夏合宿OB戦に行けないんだもん。理由は?仕事で。

そら自分も社会人の端くれなわけで、こういうことはまあ普通なのだろうが。
仕事とは、何であろう。
思えらく、わが生活を豊かならしめるための手段。これに尽きる。
豊かな生活はでは何だと問うならば、余暇があり、家族と過ごし、自らの望むことをなすことなはずだ。
それが納得行かない部分で阻害されるということが、自分はたまらんいやなのである。
じゃあ仕事を休めということなのだが、そうもいかないところが、いかんともしがたいところなのだなあ。
休みの日はみんな休んで楽しみましょうよ。

今の仕事が嫌いなわけではないが、自分の目指す形ではないなあと思う。
目指す形とは。「ひねもす絵描きさん」ただ一つ。

ここまで書いていて、がきんちょの作文と変わらん気がしてきた。こんなことを思うのも自分がいまだ社会人になりきれてないことの証拠なのだろうか。

ともあれ、夏合宿のOB戦に行けないことがすごく悲しいのである。ああ菅平。
だから、参加されるOBの皆さん、よろしくお願いいたします。また、あんじょう試合を楽しんでください。できるだけ参加のほう、お願いいたします。
ああ菅平。走り込みしていたのに。

2008年8月22日金曜日

お盆近くに

帰省ラッシュを避けて実家に帰っていた。そこで久しぶりに柔道をし、腰が痛くなってしまった。
自分のラグビーの下地にははっきりと柔道が横たわっている。前にも書いたのだが、そのおかげで怪我をしなかったりして助かっている。

小学3年生のときに、学校の図書館にあった「子ども新聞」に連載していた柔道漫画に感動し、泣きながら親に柔道をさせろと頼んだ。父は野球をさせたがったが、自分はいやだったのである。
元々はいいかげんな性格であったが、あいさつの仕方や所作、基本的な礼儀を学ぶことができた。身体の鍛錬だけで終わらなかったのが今でも嬉しい。ただ、いいかげんなところはそのまま残ってしまい、これはもういかんわとあきらめに入っていたりもするのだが。

そういったこともあり、機会があれば柔道着に腕を通すようにしている。件のオリンピックについても、ちらちらと柔道は見ていた。
そうすると、柔道も変わったなあと思う。自分の師が近代柔道がパワー一辺倒になっていき、美しい型、というものが崩れていくであろうことを嘆いていたのだが、ほんまそうやなあと思ってしまった。

もちろんラグビーのように時代に合わせて刻々と変わっていくべきであるとはいえ、さて、柔道創始者・加納治五郎が今の試合を見たら、どんな思いにかられるであろうかと思う。
特にカラー柔道着とか。

勝敗というのは大事だし、勝てばいいのだというのも大いに理解できるが、ことにそれが個人種目になった場合、それに徹してしまった瞬間人間性が失われて、何より美しさが消える。
ラグビーのような場合、15人で協力した上でこそ「勝ちゃあいい」のであって。
自分の試合運びに美意識のあることこそが大事なように思うのだが。
年寄りくさい意見ではあろうね。

なんてことを思いながら、自分の住む茨木市で市民柔道大会があるらしく、一般の部で出場することにした。
理由の一つはまだ自分の体が動くかどうか試すため。もう一つは上に書いたことを実践できるかどうか試すため。

いやいやいやいや、決してオリンピックに刺激されたからではない。それ自体には全く興味がない。いや本当に。あんなに派手なオープニングセレモニーをする前に、自国の抱える問題をどうにかせいと思っている。
競技自体を取り巻く、あのいかにもいいことやっていますよ的な雰囲気も嫌いなのである。

今回は自分のぼやきのような記事になってしまった。ご容赦願いたい。

2008年8月5日火曜日

東京で会ったラグビー者

先週、東京で個展をしていた。

最終日、何人か続けてギャラリーに来られた人に続いて、ふっと入られた女性が一人。
なにやら見覚えのある服を着ておられるぞと目を凝らせば、オレンジに緑の襟、何と東京芸大のOBジャージではないか。他のお客さんそっちのけで話しかけてしまった。

「あの、そのジャージはもしや・・・。」
「あ、わかりましたか。今日これを着て来てよかったです!」

最初マネージャーをしておられた人かと思ったら、そうではなく。
「三度のメシよりラグビーが好きな」
フリーライター・平野ゆりさんと仰る方であった。
各展覧会にも足を運び、東京芸大OBとも面識があるのだそう。

それなら話も早いわけで、
あれこれ芸大ラグビー話をしていると、草野さんのヨカチンもご存知であった。

「最高ですよね〜。」と平野さん。

こちらもまさか自分の個展会場でラグビー談義をするとは思ってもみなかったので、テンションが高まってはしゃいでしまった。

東京を中心にいろいろなレベル、年齢層のラグビーに足を運んでおられるらしいが、言葉からラグビーに対する愛情がほとばしっており、こちらまで嬉しくなる印象なのである。
「京芸OBで秩父宮のシニアリーグに出ませんか!」とも。
あー、楽しいだろうなあ。秩父宮、行ってみたいなあ。
楕円球とは一先ず関係のない展覧会場で、楕円の心が騒いでしまったのであった。

写真も見せていただいたが、現役時代の梶原選手や薫田選手と写っているものがあったり、この方、筋金の一本入った楕円球ファン、いやさ我われと同じ「ラグビー者」なのである。
楽しかったもので一瞬の出来事のように記憶しているが、これからもまたよろしくお願いしますと別れた。

こういった人とはぜひ今後もつながっていきたいと思う。天佑とも言うべきか、来年は丁度東京四芸の年でもあるし、ご招待して芸大ラグビーを見ていただきたいものだと思った。
自分よりも年上なのだが、明るくバイタリティーあふれるご婦人だった。こういう人と会うことができただけで、東京に来てよかったと思った。

このとき丁度、京芸OB漆工のイガワ君も大丸東京店で三人展をやっており、平野女史は最初何も知らずその会場に入ったのだそうで、そうするとイガワ君が自分と全く同じリアクションで
「そのジャージはっ!」
と迎えてくれたのだとか。
だから今日この東京芸大OBジャージを着てきて本当によかったということであった。
そして彼から自分の展覧会の事を聞き、足を運ばれたのだった。
いや、嬉しい限り。イガワ君もありがとう。

でもまあ我われにとってみれば、あのジャージを着ている人は、自分達と同じ世界の住人だということがパブロフの犬のように、もう条件反射としてインプットされているから、それを着ている人を見かければ、即タックルに、いや、声をかけに行かずにはおれないのである。

なにはともあれ、気持ちのよい人に会えたのだった。

2008年8月1日金曜日

死なない程度に

額を縫ってから一週間ほどして抜糸した。
糸を取るためだけに病院にいくのはなんとなくばかばかしく思え、自分でやることにしている。
毛抜きとハサミがあれば結構簡単なのである。吝嗇なばかりに学生の頃からそうしているのだが、今のところ問題は発生していない。家人にはあきれられるのだが。

ところで、自分は元々柔道をやっていた。タックルについても、身についた癖というのは恐ろしいもので、ビデオ等で見ていると自分のそれは完全に柔道の技になっている。

タックル→「双手刈り(もろてがり)」
スマザータックル→「小外掛け(こそとがけ)」

相手を倒すという動きにおいてその形が似るのは道理なのだが、体さばきがまんま柔道のそれなので笑ってしまうのだ。
しかし身体に叩き込まれた受身の癖で、転んだときや落ちたとき、今まで大きな怪我がないのはそのおかげだと思っているので、ありがたいことではある。

だからというわけでもないのだが、自分の住む茨木市で、九月に柔道の大会が企画されており、気まぐれ一発出てみることにした。
体を鍛えておくモチベーションを維持する上でも、丁度よいイベントである。試合自体は何年ぶりかというところで不安もないわけではないが、どれぐらい体が動くか試しても見たいので、初心に戻り、基礎をやり直そうと思っている。
そしてまたそうしておけば、ラグビーにも生きてくるだろうと思うから、一挙両得、こういう挑戦はまあ損にはなるまい。

死なない程度にがんばろうと思っている。

ただオープン参加の一般の部なので、とんでもない相手と当たるかも知れず、早々に負けてしまう可能性もあるのだが。