2012年12月16日日曜日

解説者の魂Ⅰ

Jスポーツでラグビーの試合を見ると、だいたい実況と解説の
メンバーが決まっている。
特に今回は解説の方々のことなのだが、その顔ぶれはというと

・村上晃一 氏
・小林深緑郎(しんろくろう) 氏
・藤島大 氏

のお三方がほとんどである。元サントリーFB、今泉氏も多いが。
みなさんユーモアと掘り下げられたコメントでそれだけ聞いていても
面白いのだが、三人さんとも、「ラグビーが好きすぎて試合に没入し、
解説しなくなる」人たちである。

特に小林さんなどは、熱い試合になると早い段階で喋らなくなり、
視聴者側の我々がその存在を忘れてしまうほどである。
いつだったか、ある感動的な試合で無言になり、後半頭から
言葉を発しない。んでもって最後の最後でコメントを求められ、
ようやく声を震わせ泣きながら喋っておられるのを聞いた日にゃあ、
「泣いてたんかい!」と画面に突っ込んだものだった。

ところで藤島氏。
先日フェイスブックの方で、偶然見つけたコラムページを紹介したが、
久しぶりに目からウロコがぺりぺり落ちている。
深い。
ラグビーにおける場面や状況に対する理解や意味合いの掘り下げが
これほどわかりやすなおかつ新鮮な文章は、今まで読んだことが
なかった。そらあプロだから当たり前っちゃ当たり前なんだけれども、
勉強になる。
かつてハマモトも見ていた試合を引き合いに出しての話もあったり、
大変面白くココロにすとんと落ちていく。

この人の文章の面白さは真面目さとユーモアと独特な言葉使いにある。
試合放送の解説を聞いてだが、こんなことがあった。
数年前のトライネーションズ、南ア対NZにて。

「南アフリカはね、腕(かいな)が強いんです。筋力が強いとは言わず、
私はかいな、と呼びたいですね。」と。

「かいな」とは相撲の用語であったと記憶するが、それをラグビーの
しかも海外チームに当てはめている。
たしかに、その時の南アは力に物を言わせる強引な、言ってみれば
がむしゃらな試合運びが目立ち、非常に野性的な印象だったのだが、
そこを取らまえ理論的で理知的なイメージの「筋力」といわず、
「腕(かいな)」という言葉で南アを表現するあたり、おもしれーと
画面に引き込まれたのを憶えている。

藤島氏は低く抑揚のある声でぼそり、とひとことつぶやく。
それが言い得て妙なものだから、こちらは膝を叩きたくなる。なので
Jスポーツでラグビーを観るときは、試合に加えて実況と解説の
やりとりも楽しめるので好きだ。

まあとにかく藤島氏のコラム、僭越ながら本当に面白い。
これ、特に現役に読んで欲しいなあ。
絶対役立つぜ。

考え方や理解が変わると、ダイレクトに物理的な動きが変わる。
それを実感すると、ラグビーをさらに楽しめる。これは断言する。






5 件のコメント:

  1. 東京のラグビー者2012年12月18日 15:15

    お元気ですか。
    ご存知かも知れませんが、藤島大さんのコラム集「友情と尊敬」をスズキスポーツさんが無料で送付してくださいます。
    わが家の中がとっ散らかっていて、直近のラグビーマガジンがみつからん……ウェブサイトから申し込みできます。個人は1冊限りですが、団体で複数もらうことも可能。
    京芸ラグビー部単位で申し込んではいかがですか?

    先日「舟越杯」&忘年宴会あり。目立つプレイヤーは東京藝大ではなく、みな助っ人でした。
    愛知芸大からの助っ人は、元・県代表?クラスだったようで。宴会でいちばん最初に全裸になったのは、ゲーム中に股間直撃でベンチに下がった多摩美の助っ人なり。来年の四芸は、東京ですね。
    新宿ゴールデン街の店勤務を、年内で辞めることになりました。来ていただけず残念。尾中さんに来ていただいて、良かった。
    では、良いお年をお迎えください。

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  2. 上野の杜、寂しいばかりじゃのぅ

    愛知のコは1回生のエイトのコかなぁ。ナイスガイやった

    ユリさん、お疲れさまでしたぁ〜
    来年の四芸で会えるとええですね

    ちなみに、わしもキンソンも藤島解説はちょっと、、、

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    1. 東京のラグビー者2012年12月24日 14:36

      そうです、愛知は№8でしたよ。
      では、来年!

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  3. ヒラノさん>
    そうですか・・・。お店、離れられるんですね。残念ですが、今までと変わることなく、またぜひそちらでお会いさせていただきたく、よろしくお願いいたします。
    コラムの無料送付、全く知りませんでした。申し込んでみようと思います。ありがとうございます。
    東京藝大の話は寂しくも、前向きに考えるしかありません。来年の四芸東京大会、楽しみです。
    ヒラノさんも、良いお年を。

    おなかさん>
    おなかさんも船越杯に足を運んでおられたのでしょうか。お疲れ様です。
    一度ラグビーの解説についての話などを、じっくりさせて欲しいです。なにせ身近に分かってくれる人があまりおらず、なんとなく孤独感に苛まれまして。

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    1. 東京のラグビー者2012年12月24日 14:42

      ハマーンさま>
      舟越杯:尾中さんはいらしてませんが、東京藝大・年輩OB勢の会話に「あのときは、オナカが……」と、話題にのぼっていましたよ。
      四芸東京大会で、怪我からのラグビー復帰がかないますように。

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