2012年8月25日土曜日

ラグビー文化論 OFF SIDE MAN

先日、東京藝大に伝わるある芸の話を書いたが、京芸にもある。
1回生のはじめ頃
「飲みのキョウゲイ、芸のトーキョー、囃子のカナザワ、にぎやかアイチ」
と誰かに教わった記憶がある。
飲みに徹するキョウゲイね。
しかし実は、隠された宴会芸はわれわれにも確かにあるのであり、
いくつか自分も目の当たりにした。

○オナカさんによる・・・「かえうた因幡のしろうさぎ」
○ニシカワさんによる・・・「中日ドラゴンズ数え歌・振り付き」
○オヤドマリさんによる・・・「愛のメモリー箸割り」
○99年度卒、ナカノ君、フジイ君、ヨコタ君による・・・「日本のお箸は二本でお箸」

最後のは芸祭で見たやつで、宴会芸というよりアジテーション、いや、
形容しがたい舞台芸であった。
ほかにも細かいのはいろいろあったが、上のものはメロディーつきの大盛り上がり
で、自分の中ではインパクト大なのである。

見たい。もう一度。
芸祭で、美女コングランドチャンピオン大会なんかが再びあれば
実現するかな。
やってほしいなあ。


閑話休題。
オフサイドだ。なぜオフサイドは「オフサイド」なのか
これも偶然ある本の中で見つけたものなのだが。
どーでもっちゃあどーでもいいのだが、これまた自分の妄想をかきたててくれた
もので。

もともとラグビーのルーツは、かなり大雑把な人数同士、あるいはコミュニティ
同士でボールを奪い合う、一つの祭りだった。
学校対学校、町対町、数十人から百人以上の男たちが街中を突進する
ものだったとのこと。
ルールもあって無いようなものだったから、奪い合いというかド突き合いである。
一度、その祭りの映像も見たことがある。
一つのボールの周りに数十人の人垣ができ、それが一日中押し合いへし合い
している。
町のあるポイントにボールを付ければ勝負がきまる。

例えばA町対B町で、A町のメンバーがポイントに持っていけばAが勝つのだ。
一度誰かがボールをキープすれば、彼を守って数十人が壁を作り、もちろん
それを崩そうと相手方数十人が襲い掛かるのわけで、ラインもへったくれも
なく、なおかつ街中である。、裏路地に逃げ込んだり、おとりを立てたり、
スポーツというより戦。
面白いのは、一息つきたい人やけが人は、奪い合いの中心から自由に
はなれることができ、そんな人はビールなんか飲みながらのんびりしたのち
「どれ、行ってくっか」と戻っていく。
敵同士のおっちゃんたちが仲よさそうに話をしていると思ったら、ぐわーっと
奪い合いに突進していくのだ。





実はそういった、中心からはなれた人、はなれようとしている人を
「オフサイド」と呼んだのだそうだ。
「オフ」はまさに「外れる、はなれる」、「サイド」は自分の属する集団を指す。
赤コーナー青コーナーみたいなもんである。
そして「オフサイド」の人は「ノーサイド」だったわけで、ボール争奪の輪から
はなれれば、敵味方は無かったわけだ。
その辺の風景、大変のどか。
ビール飲んで真っ赤っかのおとっつあんが楽しそうにあばれている。
かと思えば、本気でしばき合っている若者もいる。

ではなぜ、そもそもオフサイドがあんなに重い反則になっているかというと、
一つの推理ができる。
要するに、ボール争奪とまったく関係ないところで暴れるのは、「卑怯者」
だったのだ。
どこからがオフサイドなんだという疑問もあるが、それは「雰囲気」である。
これはご理解いただけると思う。
なんぼなんでもそこはちがうやろ!という空気はあったはずだし、そうで
なければ、年配の有力者でもいて判断していたはずだ。
それが後年のレフェリーの力の強さのルーツでもあろう。
またさらに、昔はつま先に鉄板を付けた、安全靴のようなはき物で蹴り
あっていた時代もあるそうで。
そしてそういった中でオフサイドの人間が、暗黙のルールを侵せばどう
なるか。

そこは騎士の国、英国。紳士、ナイトの精神にそむくは許されざる罪に
他ならない。
相手にすれば卑怯者、味方にとっては面汚し。
たぶん敵味方からタコ殴りにされたのではあるまいか。

祭りではあるが、死人が出ることもあったと聞く。
そんな中でしょうもないことをすることが、どれほど周囲の反感を買うか、
わたくしいたく理解しております。
オフサイド野郎だった自分だからこそわかる。

この流れでこう書くと、自分がどうしようもないダメなやつのように思えて
くるがまあ大差は無い。

たとえ祭りの中でもオフサイドはあかんのだ。
反省!頓首!自己批判!








4 件のコメント:

  1. 青児さんのヨカチンが抜けとるで
    トキオは裸でビール瓶、雅なキオトは着衣で一升瓶
    おれの因幡・大好き様はフジイさんからの伝承
    上野の連中も認める青さんの東京音頭もうちの至芸

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  2. おなかさん>
    セイジさんも踊っておられたとは、知りませんでした(見たかった!)。
    そしてオナカさんのは「因幡・大好き様」という名だったんですね、
    いけてるなあ・・・。
    因幡に育った自分としては、初めて見たとき大変たまげましたもので。
    数々の至芸、皆さん一同に会してご披露いただくチャンスってない
    ものかと考えてしまいます。

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  3. 東京のラグビー者2012年8月27日 12:42

    8/25~26「ともだちカップ」@船岡自衛隊駐屯地(宮城県)に行ってきた。スクラム釜石主催、東北6県ラグビースクールの少年少女を招いて交流試合を実施。(大友信彦ブログに詳細記事あり)
    船岡自衛隊ラグビー部はいま10連覇中の強豪。自衛隊にも伝統芸ありそうですね? 
    さすがに今回は小学生が主役だったから(?)、設営テントで飲んだときにも「芸」はなかった(笑)。今度聞いてみようっと。

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    1. 相変わらず、ご活発な楕円活動、すばらしいです。
      こういったイベント、どんどんやっていってほしいですね。

      自衛隊の芸というのはまた、奥深く濃いのがありそうですね~。

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