2011年10月9日日曜日

久保田酒造 相模灘


酒の味がわかるようになってきたのはいつごろからだったろう。
いや、酒を飲み、おいしいと思うことができるようになってきたのは
いつからだったか。
いやでもそれは最近の話だ。
少なくとも、学生のころには酒の味なんか解りはしなかった。
今現在においてしっかり理解できてるかどうかは多少疑問の余地もある
ものの。
ともかくそれは、ただただ「酩酊感を得るためのスイッチみたいなもん」
に過ぎなかった。
要するにドラッグと同じようなもんである。やったこたないけれど。
したがって味わいなんぞは関係なかったし、酔っ払えることができれば
それでよく、かつ安ければ何でも良かったのである。
なので、そのころ初めて発売され、われわれにとっては画期的であった
発泡酒(忘れもしないサントリーホップス。500ml・198円で、)を
山ほど買いこみ、ほとんど毎日ムラタヒッチさんの下宿で飲んでいた。
たくさん飲むと気分が悪くなるので、強い酒はいやだった。
日本酒はなにやら甘ったるく、ワインは葡萄の皮の味のみで、ウイスキー
に至っては「ヴえ~」だった。
唯一、ノハラ君の下宿でナポレオンというの飲み倒し、こら絶対二日酔い
だなと確信していたものの、翌朝まったく残らずスッキリであった、と
いうのがいいお酒に接した記憶であり、その時も「いい酒っちゅうのは
残らないのだな。」と感心したくらいで、お味についての記憶はついぞ
ない。馬鹿たれなもんである。
それが今じゃ日本酒もウイスキーも好きなわて。なにがあったのか。
それは、一つ下の学年のクボタ君の醸す「相模灘」を口にしたからだった
と、はっきり言える。




現役時代、アウトサイドセンターだった彼だが、その走りは変幻自在と
いってよかった。対面のまん前でふっと変化する、柔らかいステップが
記憶に残っている。
その彼が神奈川の実家「久保田酒造」を継いで蔵人になり、がんばっている。
そして飲ませてくれたその作品たる「相模灘」が、美味かったのである。
そして今回、9月24日に梅田のスカイビルで5年ぶりくらいで再会し、
少しの間であるが話すことができた。
「次世代蔵元大阪初上陸!!第7回若手の夜明け2011in梅田スカイビル」
というイベント、展示会兼試飲会においてである。
知識もない個人的な印象だが、良い酒はどんどんフルーティーにまろやかに
なっていくように思う。
久保田酒造含め16の蔵が作品を多数出し、試飲させてくれていたが、自分の
試した限り、「相模灘」が一番美味いと感じた。これは正直な印象である。
酩酊せぬようかなり気をつけて試飲したから、贔屓目でなく確かだ。
まあ味の好みは十人十色、いろんな意見はあろうが。
とてもやさしい味わいの奥に、クボタ君の気合が感じられた。
しばらく注文してなかったが、また取り寄せようと思ったもんだ。これから
寒くなれば、相模灘の中でも、「にごり酒」が売られ始める。自分はこれが
とっても好きなのである。
長くなるのでつづくっ!

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