そろそろまたハナゾノのシーズンである。
日本と言う国の中で今ひとつマイナーな部類に入るのではないかと思われるスポーツだが、87回を数えるそうで、まあ約100年、実は甲子園よりも歴史は長いのだ。まさに三つ子の魂百までを地で行っていると言ってよい。
高校生たちのプレーで何がすごいと言って、その気持ちの高まりである。
タックル一つを取ってみても、守る物の全くない胸のすくような行きっぷりを見せてくれる。地面と平行になってぶち当たる姿を見ると、思わずこちらもうなってしまうと言うものだ。意識の高さのなせる業と言うほかないが(単純におバカさんと読呼んでも良いのかどうか)、逆に心が萎えるとえらい負け方をしてしまうのも事実なわけで、その辺りも潔くてよろしいと思えてしまうのである。
話は飛ぶが毎年五月辺りに、九州は福岡の地でサニックスと言う会社が主催する高校生のワールドカップ的な大会が開かれている、サニックスカップだったかな?。
日本の強豪十校弱、NZ、豪州、サモア、仏、英、韓国、南アその他からの出場があるが、試合を見ていると、高校生ながら世界の強豪相手に日本のチームも負けていないのに驚く。サモアや仏、英相手に勝ってしまうのである。将来プレミアシップやスーパー14に行く予定のでかい選手と堂々タメをはっているのだ。
これが大人の世界杯となるとなぜあんなに差がつくのか不思議になるのだが、やはり彼らを取り巻く環境に大きな開きがあるというものなのだろう。
あ、日本の高校生すげえがな。と冗談でなく思えるのにである。
自分はラグビー歴を大学からスタートさせた。
それ以前は柔道一本槍であって、団体行動が苦手であるので、チームプレーと言うものに気後れと嫌悪を抱いてさえいた。柔道にも団体戦と言うものはあるが、個人戦の寄せ集めに近いので、あまりチームの感覚がない。
家でテレビを見ていても、ラグビーをやってなんかいればすぐにチャンネルを変えていたクチなのである。思えば殺伐とした高校生だったなあと思い返してしまうわけだが、自分の母校のある鳥取県には、高校ラグビー部が4つしかない。全敗しても4強入りと言うギャグのような構図になっており、いつの話だか、代表決定戦で同点になったときには勝敗をじゃんけんで決めたことさえあるという。
この一事をもってしても、自分の育った地方ののどかさを分かっていただけると思う。ああ田園。
その鳥取県にあり、去年に続きわが母校が花園に出場を決めた。
自分の時代にはラグビー部に入ると言うことは、大学浪人をすると宣言するのと同じことだと言われていたが(大学センター試験の追い込みが花園の時期と重なるため)、ようするにそんなことを言う雰囲気の学校のラグビー部なんである。
だから花園の予選においても、かつての日本対NZのように、百何十点をとられて負ける。
返って気持ちの良いほどけちょんけちょんにやられる。
しょうがないのだが、なんとなく気になってしまう自分もいるのである。
さて今年はどんな試合をわが母校、鳥取県立倉吉東高等学校はみせてくれるのか。
高1の頃、一度誘われつつも入部を断ったあのラグビー部に、
複雑な思いとともに小さな期待をそっと寄せている自分がいる。
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