2009年5月14日木曜日

Back to the Neil Back

イングランド代表に、かつてニール・バックという選手がいた。
代表在籍時期は90年代中盤から後半だったか。

身長は、アングロ・サクソン系にしては、またそのころから大型化の一途をたどりだしたラグビー界においては珍しく、178センチであるポジションは、フランカー。
いまでも170センチ台の選手はいるにはいる。ジョージ・グレーガン(豪)、ストリンガー(アイルランド)、シェ−ン・ウィリアムス(ウェールズ)。

彼らはみな172センチである。
これは自分とまったく同じ身長であり、体重もそんなに変わらない。
だが、彼らは共通してバックス、である。

かのニールバックに特筆すべきは、178センチの身長で、FWの、フランカーであったということだ。現在各国の代表選手といえば、190センチ超なんてざらである。

190センチの人と自分が並ぶと、「見上げる」。
はっきり言って、でかい。

それに筋肉をつけて結構なスピードで走り回るのが代表級なのであって、先日の日記に生モートロックを見たと書いたが、彼で192センチ、遠目に見ても、明らかにスケールが違うのだ。

しかも、物理的法則として、体が大きくなるのに比例して筋力が増すのである。
これはどうしようもない。小さい自分がやっとこさつけたパワーも、体が大きいという理由だけで楽に出せてしまうなんて事になるのだ。
不公平という言葉はこの場合当たるまい。しょうがないのだ。

ところがニール選手は、その体格差を乗り越えて激しいプレーを繰り返していた。スクラムの映像なんか見ていると、クマのようなFWたちの中でひときわ小さい。すげーなと思うと同時に。非常に短絡だと自分でも今にして思うのだが。
よし、自分もなんつって考えていた。
ニール・バックがこんだけできているのだから、自分だって。
などと、明確に比較の仕方を間違えているイメージを持ってしまっていたのである。
だってこの選手、タッパは確かにないが、横から見ると体の厚みは自分の倍はあった。腕なんて樫の木の丸太のように強そうである。しかし、小さい自分にとって励みになったのは確かだったのだ。

現在小さいFWというと、同じフランカーで豪州代表ジョージスミス、フィル・ウォーが有名だが、彼らはぎりぎり180センチ。その厚みはまた着ぐるみちゃうかと思うような人間離れしたものなのだが、ニール・バックが引退してから、170センチ台の代表バックローをいまだ見たことがない。

自分は今でも、ニール・バックだってがんばってたじゃないか!
とラグビー以外でも自分を励ますことが多々ある。

そしてイングランド代表と聞くと、ジョニー・ウィルキンソンでも、ローレンス・ダラーリオでもなく、思い出すのは、ニール・バックなのである。

2009年5月11日月曜日

冷や水ってなになに?


OBになると足も軽くなり、引退してから初めて花園に行ったことを憶えている。
そうすると面白いもので、現役のときよりも刺激的なことに出会うものである。

ある日花園に行くと、豪州代表スターリング・モートロックがいた。
妙に骨格のスケールが大きい外人がおるなと思ったらその人だった。
周囲はまったく気づいていておらない。

飛び上がりそうになって話しかけ、握手と写真を頼んだ。
「Sure.」と紳士的に応対してくれた。


閑話休題。

先日の新歓コンパの折、ハガワ君と話した。
「OBはどのへんまで現役のパーティーに顔を出していいものか」
ほほう、なるほど。正直なところ、自分はそんなことちーとも気にしとらなんだ。
自分のスタンスは、お酒が飲めて楽しく過ごせる場には足を運ぶぜ、である。
現役の1回生の頃からそれは変わらない。それにくわえて、自分だけかもしれないが、大学に入ると歳の差というものがあまり関係なく思えてしまい、一回の頃から専攻に関係なく学部をはじめ院生とか卒業生とかの、いろんな飲み会に気軽にお呼ばれしていた。
単に、お酒が飲みたかったのである。何か意味のある会話をしたかなんてまったく記憶していない。
そのノリのまま今まで来ていたので、言われてみて、あ、そうか〜とはじめて考えてみたくらいなのである。

年寄りの冷や水、というが、どのあたりから冷えひえになるのだろう。

あのおっさん、また来とるで、みたいなことには自分もなりたくないのだが、そんな邪魔にもなってないだろうみたいなことを言うと、ハガワ君、
いや、ハマーンは毎回新歓コンパにはいつも話をのたまっていてときた。しかも結構な回数にわたり。
ぜーんぜん記憶にない。酔っ払っていい気になってしゃべっておったのだ。  わちゃあ。

たった今、冷蔵庫から出しました。きんきんの冷えひえな年寄りです。
冷や水もここに極まっていたんである。あー恥ずかしい。これは自分でもショックだ、ちと控えよう。
まあ現役にしてみれば、見られたもんじゃないわな、OBの醜態なんて。ちょっと虚無に襲われた。
しかしよう思い出してみれば、セイジさんだって、かなり後まで現役生だった自分達のコンパに来てくださっていたではないか。あれはうれしかったぞ。
意味合いが全然違うかもしれないのだが、これでいいのではなかろか。
変に気を使って現役と距離を作ってしまうこともあるまい。
結論。
邪魔にならないよう、できるだけ参加させてくだちゃい。
年寄りのぬる水くらいで堪忍したってもらえるとうれしいでちゅ。

とりあえず、もう来んなと言われるまでは参加してみようかと思うのだけど、どうかね?

それが冷や水やーゆうことか。そうか。

2009年4月29日水曜日

マッドドッグ・リターンズ

えらい間が開いてしまった。いかん。
イヤーどーも仕事が忙しくて、なんて言い訳はしない。怠慢をかましてしまった。

ハマーン、というニックネームをいただいている自分だが、最近。
「パパーンになりましたね。」
なんてなふうにいわれる。
実際所帯持ちではあるし、的を得たことよとも思う。だがしかし、どうもこの呼び名の中には、「守りに入ってる」というニュアンスもあるらしい。ラグビーのプレースタイルで特にそうらしく。

こなくそ、と思う。

確かにまあ若いとはいえないから以前のようながむしゃらさは出せていないかもしれない。がつがつ当たっていくのを意識的に避けているのも事実だ。
あ、認めてしまっている。
さらにあがいて言うなら、自分のような体格では、当たるよりも、スペースに走りこんでからませつつボールを出すなんてスタイルのほうがやりやすいと思うからだ。
自分より大きな人が相手の場合は特に。
しかし、変な守りがにじみ出ているのも事実なのであろう。モチベーションにしてもかつてとは明らかにありようが違うのはわかっている。

しかし、パパーンなんつって呼ばれちまった日にゃあ、やったろうやないかいと思うわけだ。あー単純。
まあ、奮起するきっかけも欲しかったし、丁度よい。
相手を打ち倒し、その心臓をえぐり出して太陽の神ティナトゥに捧げてやるくらいな血まみれの気持ちで。また魔界のプリンス、アシュラマンのマスク、アシュラ面・怒り、あるいは冷血のように。
パパーンでもなく、ハマーンでもなく、「破マーン」として!フィールドを地獄と化してやるなんて思って新歓試合に望んでみたが。

「ハマーン、寝てプレーせんといてください!」と現役プレーヤーに怒られてしまった。
すんません、出直してきます。