ハマモトの住まっているイバラキ市。
市民体育館に100円トレーニングルームがあり、そこで
週に四日は筋肉の修行僧と化している。
夜間はいきなり割高になるんだけど、二時間たっぷりできるし
お得だ。
そこにはトランポリンもあって子どももよく来ており、ガキどもが
キャッキャ遊んでる横でおっさんたちがストイックにダンベル
してたり腹筋してたり、なかなか独特な空間ではある。
でね、さらに独特というか、不思議なんだけどね、その
トレーニングルームの中で、おデートしてる高校生がよくいるのだ。
いや、ちゃんと制服男女の組み合わせなんだけども。
なぜに?と思うが、なんか愛をはぐくんでるんだよ。筋トレ室で。
「あーん♥おもーい♥わたしできへーん♥」
「えー?こんなんぜんぜん楽やん、やったるわ♥」
かしゃーん、かしゃーん(おっさんたちのバーベルの音:ハマモト含む)
「なあなあ♥これ、どーやって使うの?♥」
「これはな、ここでこうして、こうすんねん♥腸腰筋に効くねんで♥」
ぎりぎり、ぎりぎり(懸垂する人の手元の音)
なあみんな、どう思う?これ♥
この時点でおっさんたち(ハマモト含む)から若干の殺気が
漂いはじめているのがわかるのだが、彼らはどこ吹く風だ。
加えて彼氏、自慢してっけど君が彼女に見せつけるマシンの
負荷、軽いんだよ!おっちゃん筋肉痛にもならんよ!
思うに彼らにとって大事なのは「二人で一緒にいられる空間と時間」
なのであって、周囲の状況や表情などはどうでもいいのだと思う。
しかも彼氏は自分の力を誇示し、彼女は「か弱い少女」を演じる
ことができる。そら鉄アレイやバーベルはそのためにうってつけも
わからん。なんせ安上がりだしな。
でも、トレーニング場で筋トレをテーマにいちゃつくのは
どーかなぁー!
ストイックな汗を流すおっさんたちと、トランポリンでびょんびょん
はねて遊ぶガキと、それを見守るお母ちゃんたちの怪訝な視線の
中、愛を語らうのはいかんともしがたい「奇妙さ」が醸し出されて
しかたないのだ。
それともそういうプレイを楽しむ趣味人のカップルなのかしらん。
不思議だ。とても。
しかし、数少ない恋愛経験の記憶の中、初めてのおデートが
「お墓参り」という選択をしてしまった過去のあるハマモトに、
彼らのお付き合いをとやかく言う権利などない。
そう気づき、負荷の重さに顔をゆがめるふりをして苦笑いしつつ、
ベンプレをするのだった。
ちなみに、お墓参りにつれていった相手には、会って40分で
帰られた。
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