去年で、ラグビーを始めて丁度20年になった。
はは、なんちゅうこった。
そして、また同時にうれしいことがあった。
同じく去年の芸祭、最後の泰造杯後のパーティで、
京芸ラグビー部初代監督、故三宅先生の奥様にお会い
でき、話をさせていただけたことである。
このブログを書き始めた一番最初に、自分は下記の
ようなことをつづった。
上のOBさんに聞かされ、読ませてもらった文が重なって
いくうち、いつの間にか会ったこともない三宅先生の人と
なりが自分の中で形成され、はっきりと息づきはじめている。
と。
だとするなら、先生は今も確かに生きておられるの
ではないか。
こちらが認識するうえでの、単に存在の位相の違いである。
初心者で、はじめは半信半疑で走り出したラグビーが、
ついに自分個人にとってとてつもない意味を持ち、現在の
自分を作ってくれるに到った。断言できる。
勝つことは大事だが、そうではなく、それが最終目的ではなく、
もっと大事なことを言葉でもない実感で、我々の中に植え
つけてくれたのだと今は思います、ありがとうございました。
京芸ラグビー部に所属できてよかったです。
この言葉を、三宅先生に直接お伝えしたくてしかたなかった。
いつかいつかとここ数年思い続けていた。
それが、遅れて参加した芸祭パーティに奥様がおられた。
最後の泰造杯と知り、駆けつけてくださっていたのだ。
なおかつ、自分が京芸の卒業生会報に寄せさせてもらった、
ラグビー部に関する文に目を通してくださっていた。
それについて、自分などにお礼まで述べてくださったのだ
(文中、三宅先生に触れた箇所があった)。
自分はもう子供のようになり、あのね、あのねとばかり
上に書いた気持ちを一気に奥様に喋りまくってしまった。
さぞさぞご迷惑だったことであろう。思い出すだに汗顔の
至りである。
しかし、奥様はとりとめもない自分の話を優しく聞いて
くださり、加えて三宅の墓前に報告しておくわね、と
おっしゃって下すった。
そのとき、それまでに心につっかえていたものがすーっと
溶け去っていくのを感じたのである。
これはよく他の話に出てくる表現だが、実際本当にそう
感じられた不思議な感覚だった。
自分とラグビーとの関わりをこの一事で肯定してもらえた、
そう、安心感といってよいかもしれない。
お会いできてよかった。ほんとうによかった。
その後はうれしくて少々アルコホルを過ごし、記憶が
あいまいである。桂駅までついてきてくれたオカベ君
とわかれ、「寿海」で飲んでおられたオナカさんたちに
ご挨拶をしに行ったことをかろうじて覚えている。
さて、何を言いたいのかと。
とどのつまり、これは一言でいえば、ハマモトの自己満足
成就の話である。
会ったこともない人に勝手に感情移入し、自分でこしらえた
虚像に根拠のない意味を与え、自己を肯定しおわんぬ、
という一連の流れである。
この心理は、アイドル好きの気持ちが昂りすぎてストーカー
になっていくファンの心理そのままだとも思う。
相手を思うことで自分の存在を確かめるという自己中心の
極みの一形態。
はっきり書いておくが、自分がこうして京芸ラグビー部に
今でも関わっているのは、結局自分が気持ちよくいられる
からである。徹頭徹尾自分のためだ。
お世話になったまま離れていくのが気まずかったから、
クラブやOBのために何かしていれば罪悪感に襲われる
こともないだろうなと思うからである。
自分はその程度のレベルの人間だ。
(ただ、嫌々やっているのではない、念のため。気分よく
過ごせてはいるから。)
とまれ、その自己満足は自分にとっての「真実」にいまや
なった。
動機は甚だ不純だったが、三宅先生の奥様のおかげで、
自分の行動への肯定がなされた。
そのことで、自分の中に新しい動機が生まれた。
面白いものでそれが新しいモチベーションになっている。
しぼみつつあった(老い、ともいってよい)気持ちが再び
ぱつんぱつんになってきたのである。
OBになりたての時、このラグビー部のについて考え、
先輩OBさん方を通して三宅先生のことを思った。
それはOBプレーヤーとしての自分のありようを示して
くれた。
ラグビーを始めちょうど20年目、今度は先生の奥様に
よって新しい気持ちを吹き込まれた。
宙に浮いていた思いは、重みをもって胸にある。
因縁を思わずにはおれない。
それさえハマモトのあたらしい自己満足の始まりかも
知れんけど。
とりあえず今、体を鍛えなおしている。
今も筋肉痛である。
この、気持ちが改まってとりあえずやることが「筋トレ」
だというあたり、自分で苦笑いだ。
こういうのを、アタキン(かつての京芸ラグビー用語。
アタマ筋肉の意。若手は知るまいよ)つうのだろうな。
まあなんだよ。
ラグビー部に入ったこと、三宅先生の奥様にお会い
できたこと、新鮮な気持ちでまた走り出せていること。
すべてがうれしい。
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