2010年11月5日金曜日

小景異情

衣類を片付けている途中、体動かす用衣類の中からぽろりと。
クラシックスタイル・ヘッキャである。
もうこのタイプの製品は製造してないんじゃなかろうか。
 次にあるOB戦では、これを着けて出てみようかななどと思っている。


先日、仕事帰りの電車に乗ると、車両に自分ひとりであった。
なんだか気分が大きくなり、荷物を座席に投げ出し、斜めに座って
足を組み、放屁などしてから本を読んだ。
乗り換えの駅まで王侯貴族。

もちろん駅に着くまでに屁の痕跡は雲散霧消、何食わぬ顔で
降りたのである。アット・ザ・十三。

そして小用をもよおしたのではばかりに入ると、ちょっと聞いてくださいよ。
一人の若者が小便をしていたのだが、大きなスポーツバックを左肩に掛け、
右手で放尿を保持しつつ、左手で携帯電話メールをしてやがったのである。
もちろん彼の顔は左に向けられ、携帯の画面を見つめているのだ。
便器からは完全に視線を外しとるわけだこれが。

自分は一瞬、不覚にもあっけに取られ動きが止まったもんだ。

だって自分だったらば、おしっこしようと思ったらまず両手で支え、
ちんちんの先を凝視し、まなじりをあげてふっとばかりに殺気を込めた
上でなかったら、用などとても足されたものではないのである。
さなきだに顔なんぞそむけようものなら、便器から水流外れ、自分の
足やらトイレの床やらをびちゃびちゃにすることは必定、一気に迷惑な
社会不適合者になりさがってしまうことうけ合いだ。

なのにこの若造ときたら、小粋なグローバル・スタイルで片手おしっこを
かましてけつかる。なんたる八面六臂ぶり、現代人、ながら族のはしり。
かっ、阿修羅が。
そのこわっぱ、メールと小便を同時に終え、携帯電話を、ぱこん、と
二つ折りにし、ちょっとあごを上げつつW.Cを出行きくさったのだ。
なんだか劣等感に襲われた自分は、少し背を曲げ、搾り出すように用を足し、
外に出た。
風がだいぶと寒く感じた。

しかしそういえば、彼の若者は手を洗わずに出て行ったのではなかったか。
はは、グローバルも地に堕ちたものだ、最後の最後で過ちを犯しよった。
自分は洗ったぞ。
気化熱でひんやりするまだ濡れた手を見て、自分は明日もがんばって
生きて行こうと心に誓った。


自分の目にした、霜月朔日の風景の活写である。

2 件のコメント:

  1. 今回はナイス下ネタ日記ですね。さすがハマーン!

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  2. 匿名さん>
    なにが「さすが」なのか気になるところですが、印象的な風景が
    二連荘できたもので。
    下ネタ=リアリズム ということでご勘弁を。

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