2008年11月23日日曜日

強くなったジャパン

国代表同士の戦いでは、しばしば両者の国のプライドのぶつかり合いの様相を呈する。
以前映像で見たアイルランドとイングランドの試合では、会場全体が異様な雰囲気になっていた。
観客は、明らかにラグビー以上の、あるいはそれよりほかの感情を自国チームの選手に重ね、目も血走らせて応援していた。相手国のトライにはブーイングの嵐である。
あからさまに、両国の歴史的背景から来る代理戦争のようなイメージがおのずとあるようであった。

ところで自分には愛国心というものはない。日本人としてのプライドは持っているつもりであるが。またそれを第三者に押し付ける気も皆無である。
そして愛国心と自分のルーツに対する誇りというものは、必ずしも一致しない。これを同種の物として行動の原理にすると、やっかいなことになる。

しかし今夜、日本代表がアメリカ代表に勝った時、うれしかったのはなぜなのか。
自分の生まれた国の名を背負って戦ったチームが勝った時、そしてその相手が米国であった今日、溜飲の下がる思いがあったのはなんだったのか。
不思議なんである。

いろいろな言い方はできよう。
もう10年近く勝っていなかったからか。
単純なところで集団としてのアメリカが嫌いだからか。それとも。
黒船来航から始まる日本人の欧米に対する鬱屈した劣等感を覆す勝利だったからか。
ようわからん。

この気持ちはどういったところから出てくるのか。
確かに熱い試合であったし、両チームとも骨をきしませて戦っていた。以前は諦めを感じつつひやひや試合を見ていたが、今回はほとんどダブルスコアである(米17・日32)。
いやあ、日本代表、つよなった。総合力で米を圧倒していたと思う。ジョン・カーワンの力が大きいのだろう。

外国人ヘッドコーチを採用するようになってから、というよりもJKになってから日本の成長は著しい。思うに、勝つことのイメージを明確に持っている人間が引っ張るから強くなるのだろう。そして、JKが第一回世界杯優勝メンバーであることも重要な点であると思う。頂点を見たものはそこにいたるまでの過程を身をもって知っているだけに、実感と確信を持って選手に教えることができるからだ。
そして、JKは男前である。苦みばしったマスク、192センチの長身にばりっとスーツをまとわせて采配を振るう。どこをどう見てもかっこいい。多分それだけでチームが強くなるなんてこともあるような気がするのである。偏見か?

と、ここまで考えてきたところで気づいた。ヘッドコーチを外国人にして強くなったということは、倒すべき欧米の考え方を導入することでジャパンが強くなったということである。最初に書いた欧米チームに勝って溜飲が下がる思いをしたという気持ちと矛盾しはしまいか。愛国心とか言うものとも相容れないではないか。あれ?
結論。自分は単にジャパンが好きなのである。それが勝って単にうれしいのだ。日本代表が強くなった理由は、カーワン個人の個性によるところが多いのだろう。欧米云々は最初から関係なかったのである。
ばんざーい!
というわけで自分の理屈が無理やり変なところに言っていたという事にはたと気づいた日米戦であった。なんか支離滅裂だな。

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