インゴールにボールを持っていき、もうトライ確実!という状況でなぜか得点できないという
不思議が 発生することがある。
かつて自分が目の当たりにしたそれは、二つ。
○インゴールノックオン(映像)。
○余裕の独走で走りこみながら、そのままデッドボールラインを走り抜けてしまった。
後者の場合は、高校経験者でありながらデッドボールラインというものの存在をそれまで知らなんだ
という、とんでもないつわものがやってのけたすさまじいとも言えるミスであり、後で試合中に
「あのさあ、デッドボールラインってなに?」つって聞かれた日にゃあ、言葉を失った記憶がある。
まじで?
と。
ほとんど漫画な状態なわけだが、今日(前の前の日曜日)、またしてもその漫画的状況に立ち
会う ことが出来たのである。
雨の降りしきるOB戦、重馬場であった。
前半の頭、現役サイドゴール前に攻め込んだOBチームのモール、跡1メートルの地点。
自分はセンターで出ていたがモールに入って押していた。
おっ、いい感じ!よっしゃあ、プッシュプッシュ!ああ!ライン入ったんちゃう?
ん?
どこまで行くの?何?あれ?おお?もう押さんでええよ、トライトライ、ストップストップ!
現役ディフェンスを粉砕してインゴールになだれ込んだOBモール、そのままなだれのようにデッド
ボールラインを越え、ボールはデッドになりにけり。
ボールを持ってむっくり起き上がったのはヤスイさんであった。
しかしモールに入っていた大半のOBがデッドボールラインを越えた事にお気づきでな い様子。
あれ~?
「雨でラインが消えとって分かれへんかってん。」
とはヤスイさんの言。
たしかに雨の中、草原のようなウチのグラウンドではラインなんてあって無きがごとくのもの、
びっくりしたが、こういうことは起こりうるのである。
しかし自分はこれを吉兆と見た。
なぜといって、モールにこだわり、デッドボールラインを越えてまで押し込もうという気持ちの充実、
そしてトライにならなかったとはいえ、さして気落ちしていないOBチーム。
お、今日はいけるなと思ったのだ。
この日OBは一人落ちの14人であり、しかも雨。相手の現役は助っ人入りの15人フル、かつ30分
ハーフ、ゲームキャプテンの自分ながら、実は「今日は負けるかな?」と、ちっとばかし弱気であった。
「こっち一人減らしますか?」
と現役からの申し出があり、受け入れてよかったのだが、しかし自分は、フジイさんなら絶対に
こう言わはるやろうと思い、
「いや、このままでいい。時間も30で。」
と言ってしまった。
しかしふたを開ければ重馬場をOBは駆け回ったのだ。ゴール前を意地で守り、ラインは一番外
まで回る。
ええタックルを繰り返す。
現役にトライをさせない。
繰り返すが、一人人数の少ないながらである。
久しぶりにラグビーをやった自分としては、めっさ楽しいゲームだった。
言ってみれば背水の陣をほんまに良く戦った。
そして自分は背水の陣、という状況が大好きなのである(人数が少ないとか、スタミナがないとか)。
骨惜しみしないプレーの連続、いい試合が出来ました。
現役の決定力のなさ、と言ってしまえばそれまでなのだが、それよりも、よく守りきったOBを評価
すべきだろうとひいき目でなく思ってしまう。
ところでここ最近、いくら体を鍛えていてもラグビーそのものから離れることで、気持ちが萎えて
いく自分というものを意識してしまった。
家で試合の放送も見ることなく、忙しさにかまけて日常に埋没していると、ずんどこ気持ちが
しおしおになっていき、
「あれ?おれ、ひょっとして引退?」
てな気分になってしまうのだ。
これ、いけませんね。
左右に頬をふりまわし、心の中に塩をまいた。魔がさすとはこのこと、なし崩しで心が弱り、名実
ともに楕円ワールドからおさらば、何てこともけっこうあるのだろう、いや、いかん!
とりあえずトライネーションズ観よ。
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